よっつの梯子/AB(なかほど)
の震えまで、
いつかは僕もそこに行くよ。解っているつもりだよ。でもさ、
そんなふうにしながらも、またひとつ消えそうな、
昇るだけの梯子の上で
君の方が先に夕陽になって消えた
● あれやこれやの言い訳ばかりで
きのう
かわした約束を忘れた君のほうが
よっぽどまともなこころを持っている
ずっと
気づかないふりをしている
僕のほうがうそつきだ
晴れているかい
君のこころは
雲の隙間からチンダルの梯子
その光に名前をつけたら
翼をひろげるように
きのうかわした約束は
僕も忘れた
そんなことより大事なことを
まもるために
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