うた/梅昆布茶
 
ちょっと寂しいけれど熱っぽい宇宙
ワンダークールな時間の始原をゆめみる

いつも隙間だけで君を愛せたのだろうか
それともそれはただの幻想だったの

いつも反論がむなしいように
そのひとがそのひとで
あるように

これでよいのかとは
どこにも書いてはいなかった

永遠という年輪をかさねた樹のほとりで
瞬間で消える生命をいきのびてゆく

樹々は谺をそらに還し
都市は人びとをさまよわせて

それでもうたおうとおもいますでも
うたはどこにかえってゆくのでしょうね
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