十四歳で死んでいったやつらに/ホロウ・シカエルボク
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないのだと
そして
その
突然の認識は
やはり
正しかった
十四歳で
死んでいったやつらは
おそらく
そんな風に
気が
ついてしまったのだ
ぼくは
「いやだなぁ、くだらないなぁ」と
思いつつも
だらだらと
生きていた
それは
書くことが
たくさん
あったからで
十四歳で
死んでいったやつら
おまえたちは利口だったよ
ウンザリするような
毎日に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(16)