デッサン/空丸
朝吠えた小声で吠えた
朝 吠えた 小声で吠えた
不器用な私に空は大きすぎる
*
時計の針が足元に突き刺さる。危なかった。
どうしても、書いたものより書いている自分が気になるのです。
*
しっ! 黙りなさい 夜が明ける
初恋
すぐ隣にいるのに水平線のように届かない
その届かないものが今にも飛び出しそうに跳ね回っている
呪いだ!
*
おはようございます。
この短い言葉で私は守りに入る。
宇宙は広かった それだけで語れる人類の絶望
朝っぱらから犬が吠えている
金縛りの街は充電中だ
*
遮るものが何もない時
何を見るのでしょう
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