理由などなく、欲望だけがある。/ホロウ・シカエルボク
 


夜は味気なく
だが
絶対的に


おれの残り時間を
砂時計の
ように
くっきりと表示する
嘘だろ
マジか
勘弁しろよ


詩を
書くときに
たとえばそれが
誰かへの揶揄とか
恨み言とか
あるいは
愛情とか
世間へのなんたらとか
政治家のどうたらとか


そんな次元の話なんかじゃない


思うに
おれは
カウンターを
欲しがっている
自分自身を
ぶっ飛ばすための


予測不可能な
フレーズ
術式
軌道
決定的な一打


それ以外のことは
おおむね
どうでもいい
おれにとって
関心のある
他人など
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