アフター・ミッドナイト/ホロウ・シカエルボク
病にとり憑かれた身体が放つノイズなのかもしれない、ノイズは必要だ、ノイズの方が必要だって思えるときもある、人間って本来不規則なノイズの集大成じゃないのかい、そうでなければ俺自身にもこんな文章にもなんの意味もないって気がする、昔よりも悪い夢を見ることがなくなった、それはいいことなのか悪いことなのか判らない、でもたぶんそんなことどうだっていいことじゃないか、たとえば眠れないとか、そういうのよりはずっといいことだと思うし、昨日も明日も遠い、あるのは今だけ、それはなんだか怖い気がするし、楽にもしてくれる、俺は目を閉じる、眠るまでにはきっともう少しかかるだろうけれど、こんなときに考えたいことを俺はわりとストックしてあるんだ。
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