バッド・インフルエンス/ホロウ・シカエルボク
 
フロアーと天井を同時にすり抜ける
わたしの背中とお腹をわたしは目にする
わたしは土くれのような気持ちを表情にたたえている
わたし虫になりたかったの
葉っぱを食べていればそれで済むんだもの


夜になるとお腹がすくの、馬鹿みたいな話だけど
雨漏りのような暮らしのために
わたしはサラダを食べる
それが一番馬鹿みたいだから
なんでも食べられる歯を持ってしまったから
たったひとつのものだけを食べるには具合が悪い




明日には天井の染みに話しかけてしまうだろう




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