扨も其の後/あらい
これが何かはわからないけれど
みえるように 嵩ねている
絖り散らかしただけ ゴミ箱にも入り切れない
丸く小さな出っ張りを 何と思うのか 君は
ただ はきでてくるものを
見えるように 連ねていた
雀の足跡のよう、雀蜂の羽音みたいに、
対したことでもなければ ねじこまれていくものはおさまり
柔らかな唇で 私のことをさえずる時には、
今も、もうすぐに無くなって
糞のやくにもたたない、プレイばかりの
諸手を挙げるような ウイルスに犯されている
君に都合の良い私が姿を現しているのだろう。
あのときどうしてこうなるかなんて誰も予言できないのに、
当時を除いたり今後を見据えたりできる。
概ね嘘にしか当たらないのに、夢は適ったのだと信じていられる。
この目の前の要る者を贋作として 取り繕う思考の浅はかな打算、
実物の向う様を嫉妬しはじめる 勝算のない
偶像崇拝
ここに私たちがいること 仮初之随でも、
萌香《ほのか》成る群青に尋ねて。
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