日本で一番暑い日の、僕と君の遊び方/チャオ
 
真っ白な 階段の、背の高い イチョウの木。
見えない ふりをして かくれんぼを続けよう。

「日本最高気温をぬりかえた日」

たいようは 不死身で、僕は 貧弱だった。

君は、砂ほこりを 頭からかぶり
砂漠の歌を作った

 目に  見えない  空が  見えた

あ!
 と 叫んだときには、もう消えていた。

真っ白な階段の 背の高いイチョウの木
秋には枯れてしまうと 知らないおじさんが言った。

僕の、いまも 消えてしまうと
隣の君は かすかに微笑んで言った。

けれど 僕は消えないんだよ。
けれど 消えないんだ。

繰り返し、僕は念じて  緑の山の暗闇を
一目散に 走り抜けた
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