1994年のはだいろ/はだいろ
早稲田松竹で「はちどり」を観た
このところ、韓国映画のパワーに打ちのめされていたから、
朝から並んで、案内係のアルバイトの、
女子大生(かな)がとても素敵で
一瞬恋してしまった
映画は1994年が舞台で、
そのせいか、僕は、20代の後半を高田馬場と、
縁があったことをきっかけに、
随分と、その頃のことを思い出した
・・・というか、うまく思い出せなかった、
という方が正しい
あの頃の記憶がのっぺらぼうなのだ
ひとりになりたくてたまらなく、
ひとりになったらなったで人恋しく、
汚れた心に苦しみ、
「社会」というものと関わる方法が見えなかった
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