詩を書くための生活と偽造/えこ
朝
起きたらコーヒーを飲み 死ぬ
昼
頬を撫でる風を感じ 世を憂う
夜
星空に自分を映しながら ビルの屋上から
身を投げてどうした
憂いたのはこの言葉の評価
死ぬのは自分の価値観
朝
カフェインを飲む 自己満足
昼
脳を壊すニュース 見えない夜を疑う
夜
星空は見えない 見えている妄想に耽
現実はどうだ
憂うほど切羽詰まってないし
余裕もないが書ける詩
逃げるように踏み込んだ歌
歌詞の意味が無意味に
深く耽る 泣けてくる
自己投影に夢中な
無味無臭な生活と
着色料に塗れた偽造
一口 苦く甘い 私の詩
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