不器用/YEWJI
放課後のバス停で
目の前を通り過ぎる彼女が
いつも楽しみだった
同じクラスだから
友達になるのも割とたやすくて
ちょっと手を振るだけのこと
なのに
それさえできない僕は
そっぽを向いて
ブスッと知らんぷり……
好きってバレるのが
恥ずかしかったのか
何も言い出せない自分に
腹が立ってたのか
そんなこんなで3年間
ろくに会話も無かったよ
もし今もあのコが
僕を覚えていたとしても
無愛想で取っ付きにくいヤツ
ぐらいの記憶だろう
とてつもなく不器用だった
懐かしい思い出さ
ま……
今も変わってないけどな
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