詩の日めくり 二〇一五年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
二〇一五年五月一日 「HとI」


 アルファベットの順番に感心する。Hの横にIがあるのだ。90度回転させただけじゃないか。エッチの横に愛があるとも読める。もちろん、Iの横にHがあるとも、愛の横にエッチがあるとも読める。


二〇一五年五月二日 「内職」


 1週間ほどまえに、授業中にほかの科目を勉強することを、なんて言ってたか忘れていた。つい、さっき、なんのきっかけもなく思い出したのだけれど、「内職」というのだった。思い出したとき、内心の声が、ああ、これこれ、と言っていた。とにかく、なんのきっかけもないのに、思い出せたことに、びっくりした。


二〇一五年五月三日 「な
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