それでも空は/
ミナト 螢
寒いのに
洋服を脱ぐように
空は雪を降らせた
孤独が燃え続けて
怒りに変わるから
心を冷やした
白い世界を
優しさへと近付けたい
歩く道が
作られても
壊れそうなものほど
触り方が難しくて
ポケットの中を
温める手が
人の形を探していた
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