孤独の成り立ち.二/瑠王
 
空虚が扉を叩くので
愚かにも私はまた、
鍵を開いてしまうのです

生まれたての悪魔は
私の恋人達を連れ去っていきます
暫く経てば私を忘れて
皆幸せに暮らすのでしょう
(きっともうすぐ春なのです)

誰もいなくなった部屋に
いろのない言葉で描き殴った自画像を飾る

残されたのは、
殺意をなくした銃ひとつ
それと
いっぽんの赤い髪

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