詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
heir royal Front─
And Mists─are carved away,
Behold the Atom─I preferred─
To all the lists of Clay!
すべての造られた魂のなかから
ただひとりわたしは選んだ
精神から感覚が立ち去って
ごまかしが終ったとき
いまあるものといままであったものとが
互いに離れてもとになり
この肉体の束の間の悲劇が
砂のように払い除けられたとき
それぞれの形が立派な偉容を示し
霧が晴れたとき
土塊のなかのだれよりもわたしが好んだ
この原子をみて下さい!
(作
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