詩の日めくり 二〇一五年四月一日─三十一日/田中宏輔
。狂気の病気か。いま読んでる『ペルセウス座流星群』に出てくる少年は貧しくて、好きな本を買うこともできずにいるのだった。同じ本を、何冊も買って、カヴァーのよりよい状態のものを並べて眺めているのが趣味のぼくなんて、なんて罪深いのだろう。といっても、治る病気ではなさそうだ。まあ、カヴァーの状態のよりよいものを、ということなら、もう買い求めるSF文庫本はないのだけれど。
二〇一五年四月十二日 「another voice of green」
another voice of green という言葉を思いついた。ネットで検索しても出てこなかったので、記憶していた詩句の一部であったり、曲名からの
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