壊れた日常/
ミナト 螢
胃の中で
溺れそうな
ブラックコーヒーは
鉄の味がした
ゆっくりと身体を貫く
孤独とはこの位
冷たい雨だから
激しくならないように
静かに
飲み干すんだ
底のない海で
瞳が泡立つまで
光を知らない
僕たちは
毒みたいなものに刺されて
朝と夜を
区別している
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