手紙が飛んだこと。/水宮うみ
 




昔観てたアニメのOP見ると純粋だった頃を思い出す。



ねる少し前に浮かんだ言い回しは眠りのなかへ眠ってしまった……。



あのときの諦めを抱き締めている ぼくより先に身体が泣いた。



飛び石のように言葉の上を移動して対岸へ向かうお話。



知らないということさえも知らなくて、きみに出会えてしあわせだった。



伝書鳩みたいに幸せの青い鳥みたいな手紙が飛んでいく。



泣いているときでもどこか他の星みたいに月が笑っていたの。


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