好きに羽ばたけばいい、こんな時間じゃ誰も見ていない/ホロウ・シカエルボク
すあの音好きだった、家庭的エンドロールって感じしたね、お代わり、ちょっとトイレ、個室まだ塞がってる、使うあてもないけれど、ジロジロジロ、頻繁に曝け出すのに毎度随分な量、なんだか合点がいかないね、夜を、目を覚まして流していると、なにかを数えている気がする、それは現実的に存在する単位ではなく、現実的に存在する方法ではなく、なにか、大きく枠から逸れたー店の奥からスライド錠が軋む音、どすん、176センチ70キロくらいかな、若い男の派手な悲鳴、死んでる、死んでる、首を切って…まさかそんな落ちとはね、我を忘れた結果ではなく、忘れられなかった結果ということか、ウトウトしてたやつらがガチョウの群れみたいに騒ぎ出す
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