不確定なモヤモヤを、拙く認める/二宮和樹
 
一押しのモヤモヤ
多分、現すに満たない私の表現力は
見る者を選ぶかもしれない


正体を見るにその主は
大は宇宙の様から
小は感情の機微まで

高みから見れば何とはないが
澱んだ眼差しからは
はて?これは何だろな

行く末顕ることもない


やはり
語るに落ちる私の模様は
然るのちにあやふやとなり
語るに語れない諸々の様々を
兎に角とばかり伝えるのだろう



この衝動はいざること無く
これからも続き
形なき形を語り続けるだろう

あわよくば
良しとする思いを求め
更に歩を進めるのは
愚直なる私の螺旋
真摯なる私の追求


何をば語り、現し
何をば伝え、首肯させるか




これはモヤモヤの表現で
形なきを型どる工夫である

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