詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
持ってるのだけれど、持っているもののほうの背が傷んでいたので買った。さいきん、お風呂場で読むものがなかったので、傷んでるほうを、お風呂場で読む用にする。ディックも、もういらないかなって感じだけど、ぼくの原点のような気もする。そいえば、ぼくがユリイカの新人に選ばれたユリイカの1991年度1月号は、ディック特集号だった。ディックといえば、『ヴァリス』の表紙がいちばん好きだけど、物語的には、やはり『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』がいちばんいい。ジーターによる続篇もよい。
二〇一五年二月三日 「収容所行き」
きょう、同僚の吉田先生が教職員のみんなに別れを告げた。明日、収容所に収容されるら
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