詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
だろう


二〇一四年十三月二日 「さつき」


22、3のときのことだった
ぼくの住んでいた長屋の斜め向かいの家の
女の子
11歳
(男の子3人と、女の子1人なので、あずかっていた。寝泊りしていた。)
この子と、向かいのスナックのママの娘
12歳
この2人を連れて
あるさつきの季節に
夕方
東山の霊山観音のぐるり
前いっぱいにライトアップされていた
さつきが咲き乱れていた
この光景は、1生忘れないでおこうと、こころに誓った


二〇一四年十三月三日 「靴」 


27のとき
忍び逢い
という名前のスナックを経営していた
そのとき
京都女子
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