骨/
ルイーノ
積み木のような背骨が
薄宵に連れ立ち
赤剥けた涙腺を
産毛を
風の巷に洗っている
空洞は無力を湛え
石の沈みへ身を委ねる
きみの海底
その燦光に滲む街
体温を貫けて伝わる
互いの迷路の触感に
細々とした言葉は鳴る
それを車道が
掻き消していく
煤けがちな
柔らかに耐える生活
赦しあう以外何もない
この骨格の重なりに
呼吸をつないだ
記憶が行き交う
触れたままに
淡い
指は涙を溜めている
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