揺るぎ無いイズム/ホロウ・シカエルボク
けだからね…誤解して欲しくない、俺は、絶望も、失望も、諦めもしていない、限界は、だからこそだ、それがあるからこそ、その先へ行こうとするものだろう、言葉そのものにもうなにを語る力もないのなら、言葉を利用して別の新しいなにかを築き上げればいいだけのことなんだ、言葉は記号さ、組み合わせれば手の込んだ暗号だって作ることが出来る…俺はこうしてその先へと飛び込んでいるんだ、だけど、これは一見至極真っ当な理屈であり理由だけれど、てめえの脳味噌で遊ぶ理由にはならないね…俺は並べた脳味噌の前で胡坐をかいて腕を組む、それがなんのためなのか?ここではそれを考えなければならない、考えなくていい場合だってたくさんある、流れ
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