揺るぎ無いイズム/ホロウ・シカエルボク
俺の脳味噌を取り出して、バラバラに解して、床に真直ぐに並べていく、ベルトコンベアーの上で、次の処理を待っている食肉みたいに…どうしてそんなことを思いついたのか分からない、ただただ退屈で仕方がなかったけれど、そんなことのせいだとは思えない、行為に及んだ以上、そこにはなにか動機が必要なものだとは思うけれど…だけど、だけど、そんなことって、言葉でこうだって説明出来ることばかりでもないじゃないか、無理矢理近いニュアンスのフレーズを捻り出してみたところで、なんだか嘘をついているみたいな気分になるのがオチさ、もう俺はそんなことしたくないんだ、言葉の限界を知っているからこそ、こんなことを続けているわけだ
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