星/はるな
 

星がしゃべるとき
わたしらは無口になった
あかりをみんな消して
肌で暖をとった

嘘とそれ以外
世界にあるものの
すべてを好きだった

言葉は
いくらでもあるのに
引き抜こうとすると
胸がいたんだ

痛いままいる
でも もうすぐ
それも忘れる


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