Want it./ホロウ・シカエルボク
暗くじめついた廊下に遊び半分に並べられた死体、順番に四肢を欠損させて、水槽の魚の餌にする、悲鳴はひとつも聞こえない、もうその段階はすべて終了している、罪名は伏されたまま、誰もそのことを知らない、執行している連中にしたって、詳しいことはなにも聞いてない、ただ命を受けて、淡々と進行しているに過ぎない、その血の意味を知らない、果てしなく流された血の意味も、年齢がばらばらな理由だって、なにも…俺もそのひとりだった、俺もそのひとりだった、剣を構え、銃を構え、刺し殺し、撃ち殺した、時にはハンマーで頭を砕いたりした、方法に指定はなかった、手元にあるものを使えばそれでよかった、希望すれば大抵のものは手に入った
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