母が壊れてしまったあの日から/
 
書く毎日。
ありがちなことだが、ネット空間で好きなことにだけ接している時は現実を忘れられた。現実から逃げ続けることで、なんとか日々をつなぎとめていた。



・予備校と大学と宣告と


そんなふうにして半年が経ち、少しだけ気持ちが落ち着いた私は、元担任に促されて受けた高校卒業程度認定試験をどうにか受けることができ、合格。
大学受験の為に予備校へ通うことになった。
そして、本来実家から電車で予備校へ通えば良いところを、わざわざ他県の予備校を選び、寮に入って1年を過ごすこととなる。


父と、そのころにはだいぶ症状が改善しまともな会話ができるようになった母との間で、どういう会
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