おそらくはそれすらも平凡な日々の欠片/あおば
あと感じた途端
エンジンがふぅーと息付いて
力が尽きて
停止した
ガソリンがもう尽きたのか
勢いで走りながらの始動も出来ない
坂を下り
車の流れが途絶えた時に
押しての始動を試みる
うざったそうに掛かったけれど
やる気がないのか少ししか走らない
ガソリンを補給するために
押して歩く
漸く
歩いて
通りかかった交番で
もう少し先ですよと教えられ
1000円札一枚でガソリン満タン
今度はエンジンの音が良い
すなおな音で回ってる
これからは万事旨くいくだろう
と思ったら
エンジン停止
ガス欠の後遺症で
まだ燃焼室が荒れているのだろう
しば
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