人生/
風の化身
私という列車が有る
悲喜こもごもの
日常を乗せて走る
錆びかけた列車は
止まる事も出来ず
戻る事も許されない
時折り
闇を壊すように警笛が鳴る
運命という荷物を背負い
終焉という駅を目指して
ひたすら走り続ける
車窓の外では
過去が笑いながら
手を振っている
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