ごらんちんちんが笑っているよ/はだいろ
こどもはこどものまま
おとなになるんだよ
おとなになってもこどものままで
きっと泣いているんだよ
ほら ちんちんが笑っているよ
しなびた顔が鏡にうつっても
ほんとうはなにも まなんでなんかいないよ
知らない なにもわからないままだよ
おうちに帰りたいよ
そして 部屋から出たくない
鏡のなかの自分を見つめることは
ほんとうはだれも こわくてできやしないよ
いいんだ ぼくのことはおもいださないで
ちんちんがこっちを見るよ
そして 困ったように笑いかけるよ
ごらん ちんちんが笑っているよ
ほら
きみはひとりぼっちじゃないよ
ほら ちんちんが笑っているよ
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