置手紙はお終いだからそんな風に死んでしまう/ホロウ・シカエルボク
 

置手紙はいつだってびりびりに破かれていて何が書いてあるのかなんて到底読み取れそうにない、でもたぶん、置手紙に読むべき事柄が書かれていたことなんてないんだ、多分…紙屑は丸めて捨てる、それ以外にやるべきことなんてきっとないー時計に目をやるとき、それは必ず午前零時のあたりを挿している、つまりそれは、そんな時間になるまで俺には自分のことを考える余裕がないのだということでもある、そんなことについて持つべき感想など特にない、どんなことだって自分で選んだ結果なのだから受け入れておくだけだ、でもそれは、現実として認識しているだけのことで、許すとか許さないとか、認めるとか認めないとかとはまるで別の話なのだー存在
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