女、春にて/みい
ネジ巻く、ねこの
足で
びっこひきながらつくる、
足跡は君に
ひとつ残らず
食べられ
慣れ、
パステルカラー、死んじゃえ
と
つぶやきながら
背中の巻き毛も、
くるるり
じんじりと
巻く音っていつも
だるそう
ね
はい、では
死にます
と
言うわたしはうすいきみどりで
うすすぎるももいろの
ひと月3000万円の女と
交差しながら
かみさまのいない夜で
バリリバリ、
噛みながら
歯が折れても血しか出ない
日々の
ネジは飽きない
君の抱く、ねこの
味
だった
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