女、春にて/みい
 
ネジ巻く、ねこの
足で
びっこひきながらつくる、
足跡は君に

ひとつ残らず
食べられ

慣れ、

パステルカラー、死んじゃえ

つぶやきながら
背中の巻き毛も、
くるるり

じんじりと
巻く音っていつも
だるそう


はい、では
死にます

言うわたしはうすいきみどりで

うすすぎるももいろの
ひと月3000万円の女と
交差しながら
かみさまのいない夜で

バリリバリ、
噛みながら
歯が折れても血しか出ない
日々の

ネジは飽きない

君の抱く、ねこの

だった



戻る   Point(3)