Autumn/
ミナト 螢
地面に落ちる葉っぱの全てが
前を向いたら
その日はやっぱり
秋なんだ
誰かの分まで
運命という風を
ひとりで受け止めて
爆発したから
スカートの裾が揺れた
どこかで
傘の骨みたいに
壊れるだろうか
生まれたばかりの瞳が
真っ赤な地図を
撒き散らす季節に
迷うほどの夢を
探しに行こう
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