子/ルラ
 
詩の
子宮に
私の

白い
雨が
三億
揺れ
子を
暗い
子を


破片に
似て
己に
固定され
卍に
刺繍され
暗く
歪曲した
気を
漲らせ
喉に
声に
産声を
解凍させ
世へ
破裂を
思い
複雑な

炸薬の
夢を
瞼に
食い
初めに
抱く
感情の
襞を
胸に
左に
馥郁と
描き
母に
父に
繋ぐ
臍の緒
捻転し
痙攣する
絆に
笑みを
刺し
母に
父に
天を
記し
母の
父の
膣を
流れ
酸素
光に
増減し
夜に
治し
昼に
飽く様
総て
擁され
才に
生に
焼け
孤高へ
育つ様
祈り
笑い
唄う
名を
一錠
其の
額に
爪弾く
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