感情回路/
ミナト 螢
波の音を聞くと
ガラスの破片で
胸を切ったように痛むんだ
手を重ねて誓った未来が
抜け落ちてまた鼓動をなぞる
望んでも二度とは
戻らない時間が
そこに流れて
切なくなるから尖ってしまう
優しさの前で無力だった日も
今だけはこんな風に
歩き方を忘れて良いよ
寒いと思うなら
足に豆電球を巻き付けて
砂漠の中で光り始めたい
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