川辺/
はるな
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる
つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ
どこまでもいこう
とおもう、
どこまでもいこうとおもう
そうして
ここにいられる
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