リバイバル/直治
 
く夕陽がくらむ
ぬるい缶珈琲携えて夕陽に汗かいてる
少しひろい道の放たれた陽に灼かれる
さみしさ持ち帰るコンビニ袋がさつく
傷口ゆっくり冷えていく朝の時間
また泣きそうになる心ひとしずく
胸にしこりがあって流れない今日
ひょいとした淋しさに拾われて黙って帰る
癒えない傷のいつまでこの波続くことか
久々の酒に泣きも笑いもある
消えかけた淋しさ胸に浮き上がるこんな酒
酒に心動かされてなんてさみしい
出口ひとつしかない遠い灯り
少しの酒に酔ってしまい淋しさ火照らせる
流れ去る街をからっぽの目で見ている
呑んで呑まれて癒えない傷だ 
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