秘密/
よしおかさくら
わたしだけの秘密がまた増えてしまい
これをどうすればいいかと思案する
王様の耳はロバの耳
宝石箱に小さく囁き
誕生日が同じだと顔付きが似る
クローゼットでひと歩きし
異口同音の人に好かれていた
図書館でノートの端に書き
植物性の人とは縁が深い
ひとりカラオケで大きく叫ぶ
あなたが好きあなた
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