COSMO/
ミナト 螢
街の灯りが
ゆらゆらと揺れる
夜は時々
花の影を踏むように
どうにもならないことを
空へと逃してやる
歩けるなら
違う場所へ行けば良いのに
何故だろう
この段々畑みたいなネオンが
誰かの心臓に見えて
息を合わせたくなる
私は今日も
悪いことはしなかった
他人の幸せが
ストローを詰まらせて
喉が渇いただけ
水のような流れじゃ
言葉は綺麗すぎるから
痛みを離さず生きること
帰ったらきっと
毛布に包まれて
その熱が明日を迎えに来る
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