えろちしずむ/あらい
少しまだらで丸見えの、無理に押し付けた白髪の 絵にも言わせぬ哀愁の、
ほら あれはとてもそそるものでしょう。などと言いましても、人それぞれと申します。
これは今もほら、痛くもない腹をえぐられては余興にはていのいいシンガーが、眉をひそめておりますね。胸から漏れでた秘密の花園が、くねくね通り魔がる蛟に成り得ます、ときに、どんな香りがいたしますか、とんとおやすみになさいませ。
近代的なガス灯にアシンメトリーの蚯蚓が 水引の如く絡まっております。うちにそれは雌雄同体と判明いたすのですが、参ったことにその価値がわからぬアホ共が、簡単に、マクラメといたしまして、ああ解いてしまわれたのですよ。
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