赤道/
ミナト 螢
目が見えなくても
耳が聞こえなくても
夕陽の中へ飛び込みたい
ホクロの跡が
照らされて長くなる
赤道を歩いているから
きっと今いる場所より
少しだけ遠くて
辿り着くまでに命が短く感じる
永遠を信じて来たけど
騙された訳じゃない
時間を気にした分だけ
希望に向けて言葉を放つ予定
その東西南北で
振り返る度に明るく光って
有り余る力は
無関係に人の役に立つ
いつか願いが叶うなら
冷えたホクロが
星のように位置する
夜が寂しい程
瞳に乗る色を混ぜた
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