フラグメンツ カタログNo.211〜240/AB(なかほど)
 


211
おはようって
誰かが誰かを愛する事と同じように
金色の穂が夕陽に輝くように


212
裏の用水で彼岸花を見たよ
と言っても
きっとそれどころじゃない


213
そんで
いろんなことを越えて来たんだ



214
手をつなごう
小さい頃の君に会うため
手をつなごう


215
オオバコやタンポポしか数えるものもないのに
ひとこぎ進む度に
君を通り過ぎた気がした


216
静かに消えた夜
いくら側にいても
静かに凍えた夜


217
何もかも捨てたつもりでも
夕陽は
別腹らしい


218
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