錘オモリ/あらい
 
アンカー
その小さな出っ張りを描く、
それは新たな扉かもしれない
異質な残骸は新たな生を運んでいる
甘くもないものを頬張りぷにぷにと遊ばれては
感覚とたのしめれば時ともに声も漏れだしたものです
よいしれるだけでいい、壊れたフィラメントの夢に踊る
幾重も瞬きを折り重ねる 私たちは翳をも夢に孵すうたうよに、
うまれておいで、夙(つと)に
熱動(ねつどう)をも計算ともすれば 救難信号すら拈(ネンズ)
卑猥な指音で押し開くは 奥地花、
舌先で絡め獲る自らの名を 曼殊沙華と例えよう
心に打ち付けられた葬列 姿は荼毘に伏されて
おざなりに身を寄せ合う仮想化された欲が溢れては
蟻地
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