ホットのカプチーノ/はだいろ
月曜日の六十万トンの憂鬱さ加減といったら、
俗な中年サラリーマンになったものだよ、
だけどももうすぐ51歳だ、むしろ初老だろうか、ぼくのいなくなった友達よ
または、初めからいなかった友達よ
だから月曜日に夏休みを入れると、
日曜日の憂鬱が軽減されることがわかってよかった
ぼくが健康なのは妻のおかげだろうか、
こんなに痩せているのは、誰のせいだろうか、
今日は朝から優雅なブレックファーストを求めた
恵比寿の窓から緑の隙間に
通り過ぎるスポーツカーを眺める
近所のセレブな若妻たちの意味のなさそうな会合を眺める
それからフェリーニの「アマルコルド」を観た
ぼ
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