屋根のしたの宇宙2/もっぷ
 
屋根の下の終わらないうた星月夜


昨日来た手紙は捨てる十三夜


この星の果てをめざした秋の蝶


時の河の流れに浮かぶ木の実たち


「さよなら」と書いたお札でりんご買う


草の絮店のお客は私だけ


懐かしい歌の香りのレモン買う


まぼろしの一つや二つ草の花


公園の銀杏と私の午後三時


流星よ終わらない歌を聴いている


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