眩瞑/あらい
りの死んだ唄を乗せては嘔吐く。
あいしてるだなんて古臭い哀悼に絆されては此処にいつ、ボクらは入るのだろう。
さめざめと 流されては 朧月よ。なあ、孔の閉らない眼窟で更に殺してくれ。
夢の宴に秘かに寄せる 青いだけの海の底まで、
腰掛けるが華々しくて 何処を向いても君の彩。腐った人魚は痛々しくて 息があぶくに昇る前に。明日はきっと 僕の物語にしかならない、満たされた腹を割いても 泡沫しか作り出せない
夢のような臓物に 食い尽くされた未知を庇って。
夢は都合の女の子だって 我が身が生み出した分身、アナタ 今度は何を除くの。
形が揺らぎ続ける、見つからないものを求めては、愛とか情とか 答えのない心を信じて ちょっとの隙間を埋める 浮いたり沈んだりの夢の中を つかみ損ない 此処がどこなのかわからない。繋ぎ止めるほどの鎖がなく この腕はいつだって空虚な躯を作り出す 軽くて重い 透明な躰が 濁っている 今が 美しく見えるみたいな気がしているだけで、それでも私は、宵に感けて、舞い続けられるのです。
(siteるだけの恋人たちくらんだいまにおもう)
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