笑いガス/
よしおかさくら
世界が終わらない絶望が
いつか終わる安心に代わり
同時に死は背中を見せにきて
濃度の低い笑いガスが足元に溜まっている
あなたが告白なんかしてくるから
浮遊しているだけだった言葉が
鎖になって私に巻き付く
輪郭をぼやけさせたまま
なんとかやり過ごしてきたのに
明日は赤
天気予報に似てるだけで
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