山の端/
よしおかさくら
山向こうには宝物があるんだ
輝きだけが漏れいでて
空まで照らすようだ
私は地図を
どこでなくしたっけ
届きやしない言い訳を心の内に叫んでいる本当は
刻々と陽は翳っていき
ついには暗闇
取り残される
すっかり輪郭が消えた山の端
星が流れて
終わったのだと気づく
終わったのだ
憂鬱は全て
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